2009年2月21日土曜日

システム 雲に載る (3)

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 ソリューション営業として、クラウド型サービスをとのように考え、ビジネスとして取り組んでゆくのか。その点について、考えてみようと思います。

1.自社で投資してパブリック・クラウド型サービスを提供する

 これには、先行的な設備投資が必要になります。また、どのようなサービスを提供するかも重要です。AmazonやGoogle、Microsoftのまねをすることは容易なことではありませんから、やはりアプリケーション、地域、人的サービスとの組み合わせなどにより、特化した独自性を提供することが必要になります。

 すでに独自のアプリケーション・パッケージを持っているとか、プラットフォーム構築に自信があれば、このようなサービスを提供することも可能でしょう。
 
 地域性を活かすというのは、意味があるかも知れません。昨日紹介したクラウドのリスクのかなりの部分は、ある特定の地域の中で運用、提供され、しかも相談できる相手がすぐそばにいると言うことで、大半は解決できるかも知れません。
 見方を変えれば、地域に特化したオンデマンド型データセンターという発想です。それを「XX地域クラウド・プラットフォーム・サービス」とでも命名すれば、なかなか先進的な印象も与えられるでしょう。

 ただ、単なるラック貸しやレンタルサーバーのままでは、看板を掛け替えただけであり、クラウドでも何でもありません。柔軟でダイナミックな・システム・リソースの利用とプラットフォームの仮想化は、前提となります。

 以前ご紹介したSaaS (Storage as a Service)を提供するブルーシフトは、少し特化したモノですが、自社の得意とするものをうまく活かしたサービス・レイヤの好例といえるでしょう。

 また、BPOサービスとの組み合わせという考え方もあるかも知れません。システムだけではなく、人的リソースとあわせ、また、業務スキルも含めて、全て丸抱えするという考え方です。このような、ビジネス形態は、システム事業者ではなく、業務受託サービスを提供している事業者が主体となるほうが、効果的かも知れません。

 どちらにしても、共通のプラットフォームを提供するというのではなく、独自の特色をどう出してゆくかで勝負が決まると思います。

2.お客様のプライベート・クラウド環境の構築を行う

 インフラやプラットフォーム構築を得意とするソリューション・ベンダーが、サーバービジネスを提案するときの「気の利いたメッセージ」になると思います。要するに、VM、ロードバランサー、SANそして、運用管理システムをひとつにまとめて、全体の構築を請け負いますという話です。

 今と何が違うのかという議論はありますが、クラウドという言葉の勢いを借りて、提案のチャンス、あるいは、セミナーなどの集客が行いやすくなるかも知れません。

 ただ、プライベート・クラウドの目的は、単に既存の分散するシステム資源を集約し、コストを削減することではなく、将来にわたって、常に全社として、低コスト、最適リソースで運営できる基盤を構築することにあります。ですから、単にオフィース系の分散されているサーバーをVMで集約するという単純な話ではなく、全社的あるいは、大きなユーザーを抱える事業所などの単位で、大きな仕掛けとして提案すべきではないかと思います。ここを差別化のポイントと考えてみてはいかがでしょうか。

3.お客様のクラウド型サービス利用のための環境構築を支援する

 クラウド型サービスを使うと言っても、全社のシステムを全てクラウドに置き換えてしまうことは、現実的ではありません。リスクを十分に考慮し、クラウドならではの良さを最大限に活かせるものから、クラウドを利用してゆくことを考えるべきでしょう

 たとえば、比較的リスクが少なく、モバイルでの利便性を考えるなら、Webメーラーやスケジュールなどのコラボレーション・ツールなどは、比較的容易に利用できる分野です。

 IBMが、今年の1月、香港の大手アプリケーション・サービス・プロバイダーであるOutblazeの電子メール・サービス資産を買収したのは、この分野のビジネスを加速しようとの思惑があるからです。IBMは、このシステムをビジネス・コラボーレーションのクラウド型サービスであるBluehoseと連携させることを考えているようです。

 また、GEの取引先50万社をつなぐSCMをSaaSで提供する話なども、企業をまたがる仕組みであり、リソースのダイナミックな配分が必要とされることを考えると、現実的な選択であったのかも知れません。

 このような、クラウドの利用を企画、計画の段階からコンサルティングし、その最適な利用形態を考え、計画を作ることもソリューション・プロバイダーに求められます。

 また、クラウド化されたサービスと既存システムとの連携や、シンクライアントなどの利用環境の革新も必要となります。これらをコーディネイトし、最適な利用環境を構築することが求められるはずです。

 ソリューション・プロバイダーの役割は、クラウド型サービスを利用するお客様の上流から下流までをトータルコーティトすることにあります。その上で、自社のサービスを提供できるのなら、ビジネスの規模を大きくすることができます。

 残りの3点については、次回考えてみようと思います。

■ 研修のご案内 ■ -----------

 さて、いよいよ、新たな年度のスタートに備え、下記日程にて、今年度最後の「ソリューション営業プロフェッショナル養成講座」が開催されます。

 ■ 標準コース : 3月 5日(木)、 6日(金) 2日間 東京
 ■ 管理者コース: 3月 9日(月)、10日(火) 2日間 東京

 今回からは、今までの研修で頂戴した皆様からのご意見を反映し、より解りやすく、よ実践的な内容にリニューアルして、講義をさせていただこうと準備をしています。

 特に管理者コースでは、今年のプランニングや今年度の部下の育成計画についても、踏み込んだ内容にしようと考えています。この管理者コースにつては、この厳しい景気を反映してか前回は定員割れとなり延期となってしまいました。
 
 お申し込みを頂きました皆様には、大変申し訳なく、お詫び申し上げます。そんな、皆様のお気持ちに報いるためにも、張り切って内容の充実を図ってまいります。
  • お申し込みは、こちらから。
  • パンフレットは、こちらからダウンロード出来ます。
多くの皆様のご参加を楽しみにしています。

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