2009年3月18日水曜日

困った会議

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 いったい、何を、どうしたいのか。まとまりのない、行き先のない会議が続きます。営業部長の独演会です。春の暖かな昼下がり、どうしてもまぶたが重くなります。

 本人は、参加者の意見を引き出そうとします。しかし、誰かが発言すると、「それは、こういうことだよね」と話を途中で遮り、結局は自分の考えにまとめ上げてしまいます。

 本人は、いい気持ちになっています。「これ、こういうことだよね」と自分で自分に話しかけ、「そうだよな」と言いながら、自分で納得している。

 「斎藤さん、どうですか?」と聞かれても、ホワイトボードには、本人にしかわからないような、ぐちゃぐちゃな図や言葉が描かれていて、こちらとしても何と答えればいいのか、困ってしまいます。

 本人は、参加者の意見を聞いて、それをまとめたつもりでいるのですが、周りは納得していません。しかし、それに異議を唱えることもあほらしいという気持ちもあり、黙っています。

 今度は、営業部長が、自分のまとめた考えを説明し始めました。しかし、相手にわかってもらおうと言うよりも、自分に話しかけ、自分のまとめたことを確認するかのように話し始めました。しかし、何を言っているのかがよくわかりません。

 本人の満足とともに、やっと会議が終わりました。本当にほっとしました。

 改めて、会議をリードすることの要諦について考えてみました。

1.相手の考えを引き出す
 最初にリーダーが話してしまうと新たな視点は生まれにくいものです。リーダーは、自分の発言を控え、まずは参加者の意見を聞くことに徹するべきです。むしろ、議事進行役に徹し、参加者の意見を引き出すような質問を投げかけるべきでしょう。たとえば、「なぜ、そうなるのでしょうか?」、「こういう考え方はありませんか?」というように、考えの視点を変えてみるのも一つの方法です。

2.自分の意見にこだわらない
 また、自分の意見を正しいと信じてしまうと、相手の意見を冷静に聞くことは出来なくなってしまいます。自分の意見を持つことは大切ですが、それを絶対視しないことです。あくまで、ひとつの意見と心得、同じように相手の意見も受け入れる心構えが必要です。

3.相手の意見を受け止める
 相手の発言を認める態度も必要です。ほめるとことではありません。「なるほど、それはいい視点ですね。」、「そうですね。たしかにそういう考え方はありますね。ほかのかたは、これについてどうお考えですか。」というように、相手の発言を認めることです。自分が、メンバーとして認められている安心感が生まれ、発言の意欲も高まります。

 ちょっとした心がけで、会議の雰囲気ががらりと変わります。リーダーである以上、この程度の心がけは、常識と心得るべきでしょう。

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