2013年1月27日日曜日

SIビジネスはなくなります

「これからのSIビジネスは、どうなると思いますか?」。

先日、あるセミナーでこんな質問を投げかけました。

「厳しくなると思います。」、「ますます儲からなくなるでしょうね。」などのご意見をいただきました。

昨日、ある大手SIerさんで研修がありました。そこで、「どうすれば、自社のクラウド・ビジネスを拡大できるか」をテーマに議論をしました。

「うちはSIerなんだから、クラウド・ビジネスを拡大するではなく、SIビジネスを拡大することが目的。クラウドは、それなりの機能があって安けりゃいいんじゃないですか。それを目指すべきであって、クラウド・ビジネスをどうするかという議論は、そもそも本末が転倒していると思います。」

こんな発言がありました。

このような話を聞き、どちらの場合も「SIビジネスありき」の発想から抜け出していないことがわかります。

ユーザー企業の情報システム戦略策定に関わりながら、お客様自身が内製化を志向し、クラウド・ファーストを模索し始めていることを肌で感じています。多分、この感覚は、多くのSIerの皆さんも同様ではないでしょうか。

それにもかかわらず、何もしない人がいるとすれば、現実逃避か、余命幾ばくもない自らの死を受け入れた解脱者かのいずれか、ということなのでしょう。

今年は何とかなるでしょう。じゃあ3年後はどうでしょうか、5年後はどうでしょうか、10年後はどうでしょう・・・いつかとは明言できませんが、私は「SIビジネスはなくなる」と考えています。

SIerの方にお話を伺うと、だれもが、このままではいけない、なんとかしなければならないとおっしゃいます。じゃあ、どんな取り組みをされているのですかと聞けば、「いろいろと考えているところなんですよ」と、去年と同じ発言を繰り返されます。結局は、なにも考えていないのです。

こんなIT企業のマネージメントや経営者に出会う事があります。

「スマホなんて、なくても困らないよ。スマホに換えれば、通話料金は高くなるし、アプリだって使う事もあまりないしねぇ。セキュリティも問題あるらしいし・・・メリットないからなぁ」と言訳けし、いまだカラケーしかもっていません。それにもかかわらず、お客様に「我が社もモバイルを推進しています」と話をしています。根っこにある感性は、同じところにあるように思います。

これまでSIerは、お客様からの依頼に誠実にお応えすることをモットーとしてきました。お客様からのご依頼が潤沢にあり、それを確実にこなしていれば、リピートが期待できました。お客様が成長し、仕事もそれに伴い増えている間は、SIerも成長することができたのです。

しかし、リーマンショックを境として、このビジネス・サイクルは壊れてしまいました。お客様の成長の勢いは衰え、事業の主体は海外へとシフト、国内での需要の伸びは頭打ちです。

これまで、お客様が供給を確保するためにおこなってきた「棲み分け」という構図は崩れ、コスト削減のための「競合」はもはや当たり前です。そして、その競合相手は、国内企業とは限りません。

景気が回復しても、お客様のクラウドや内製化への志向は、「受託、請負、派遣」を生業とするSIerにとっては、新たな競合として立ちはだかります。

もちろんシステムの需要がなくなることはありません。しかし、その手段が、変わろうとしています。手段が変われば、必要とされるスキルは変わります。そして、収益確保の仕組みも変わります。この変化の流れをとどめる事はできないのです。その変化に対応できなければ、いずれは淘汰される運命です。

じゃあ、どう変わらなければならないのでしょうか。次のチャートをご覧ください。


従来のオンプレミス、国内対応、SIer依存を前提としたビジネス構造は、長続きはしないでしょう。時代は、ノンコアITO、グローバル対応、コア内製へと向かっています。

そうなると、これまでの情報システムの構築を前提としたSI = System Integrator では、成長を期待する事はできません。ITサービスを自ら提供し、あるいは、世の中の様々なITサービスを熟知し、お客様に最適な組み合わせを提供するSI = Service Integratorへの期待と需要が高まるのではないでしょうか。

しかし、このビジネスもコモディティ化が進行し、新たな競争へと発展してゆくでしょう。そうなれば、新たな差別化の方策を見いださなくてはなりません。

それは、「ITを活用して既存の組織、経営や業務のあり方といった構造に変化を生じさせる」役割を担う事ではないでしょうか。私は、これをSI = Solution Initiatorと名付けてみました。

Initiatorとは、起爆剤、創始者、変化を引き起こすものという意味があります。つまり、ITをお客様の経営や事業の変革の起爆剤として提供できる存在。そんな役割を担う事ではないでしょうか。

System IntegratorからService Integratorへの変化は、商材と収益構造の変化です。そして次のSolution Initiatorへの変化は、役割と提供価値の変化となります。

ITを使って経営課題を解決したい。このニーズは変わらずとも、その手段は変わり、役割が変われば、自ずと必要なスキルと収益構造が変わります。この変化に対応してゆくことが、生き残りのすべではないかと思うのです。

Solution Initiatorは、大きなビジネス規模を期待することはできないでしょう。だから、どうしても規模のビジネスを追求し、旧来のSIビジネスを捨てられないのです。しかし、労働力の提供を生業としている旧態依然としたSIerでは競合優位を見いだす事はできません。従って、Solution Initiatorとして、自らの存在価値を高めてゆくことが、必然の流れのように思います。

規模の拡大を志向するためには、自らサービスを構築するか、他社のサービス基盤を仕入れ付加価値を高め、自らのサービスとして提供することで、Solution Initiatorからの需要を取り込むことが必要です。そして、自らの特徴を先鋭化して、「この領域では一番」を目指し、他社を排除して、お客様を囲い込むとことや、顧客数を桁違いに拡大する事ではないかと考えています。

たとえば、iTunes ストアは、そこに登録さえできれば、お客様は一気に世界です。たとえ単価は安くても顧客数を桁違いに増やす事ができるはずです。この流れは、コンシュマー領域からビジネス領域へと拡大してゆくでしょう。

このような考えは、非常識でしょうか。

イノベーションは、非常識が常識に変わることです。そこには、必ず「創造的破壊」が伴います。その痛みを恐れ、何もしないでいれば、痛みを感じる事ないかもしれませんが、いずれ水も空気も食料も断たれ、静かに息絶えてゆく事になるのでしょう。

SIビジネスはなくなります」

この非常識な発言は、きっと常識になっているでしょう。ITのトレンドの流れを知るほどにその確信を深めています。

後進にツケを残さないでください。日本をこの停滞のままで放置しないでください。

何かを始めようとすれば、何もしない奴らが、必ず邪魔をする。

NHKの大河ドラマ「八重の桜」でこんな台詞が出てきます。

経営者やマネージメントの皆さん。せめて、そんな事だけはしないようにしてください。

そして、若い人たちは、それに続く言葉を実践してほしいものです。

(そんなやつらを) 蹴散らして、前へ進め」と・・・


残席わずか■ 第12期 ITソリューション塾 ■2月6日スタート■

塾で話そうと思っている内容の一部です。よろしければご参考まで・・・




定員が少し広がりましたので、まだまだ追加でのお申し込み可能です。

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自社製品の知識はありますが、世の中の常識となると、うまく説明できません。
  • クラウドと仮想化の違いが説明できません
  • ERPは知ってるけれど、BPR,BPM,SOAとの関係は説明できません
  • HTML5とスマホやクラウドの関係は説明できません
こんなコトでは、「何をすべきか」を考えることができません。

2013年2月6日から4月17日までの全10回、毎週水曜日の夜に開催します。

詳しくは、こちらをご覧ください。

なお、残席が少なくなってきました、もし未決定でもご意向がある方は、至急お知らせください

2013年1月20日日曜日

いったい、だれのための提案なんですか?


いったい、だれのための提案なんですか?

少々、声を荒げてしまいました。

「現場事務所にはシステムに詳しい人がいないんです。だから、現場での運用管理負担を少なくできる方法を提案して欲しいとお願いしたはずです。それなのにお持ちいただいた提案はエンド・ポイント・セキュリティの話じゃないですか。どういうことなんですか?」

すると相手は・・・

「確かに、そうなんですが、現場にはいろいろな会社の人が出入りされますので、まずはセキュリティを優先すべきと考えて提案させていだきました。御社ほどの会社では、まず対処しなければならないことだと思っています。」

わたしは、ますます腹立たしくなってきました。

「申し訳ありませんが、それは余計なお世話ですよ。そんな提案をこちらは望んでなんかいません。確かにセキュリティは重要です。しかし、まず解決したいことは現場のシステム運用負担の軽減です。それほどセキュリティが重要とおっしゃるならば、この両者を両立する提案をして頂くべきではありませんか。VDIやシンクライアントの組み合わせなら、それが可能じゃないんですか?そう申し上げたはずですよ。」

すると、ついに相手が本音を語り出した。

「確かにその話は伺いました。ただ、私どもにはVDIの実績がありません。だから、実績のあるこのセキュリティ製品の提案をさせて頂きました。まずはセキュリティが重要かと考えまして・・・」

こちらが何を重要と考えているかを斟酌せず、自分たちができること、売りたいものを優先し、そちらの方が大切だと持論を展開する。残念ながら、そのようにしか理解できませんでした。

別の会社の話ですが、情報システム部門の責任者の方から、こんな話を伺いました。

「ファイルサーバー用のストレージについて、3社に提案をお願いしたんです。必要な仕様や予算の目安も示しました。結局、一番金額が高いところにしたんですけどね・・・」

その方が言うには、2社はこちらが提示した予算を少し下回る金額で、仕様を満たす提案をしてきたそうです。ところが、残る1社は違ったそうです。まず金額は、提示した予算より3割ほど高めでした。しかし、こちらが提示した仕様から、どんな運用をしようとしているのか、ならばどんな機能や性能が必要かを考えて、構成に盛り込んできたそうです。

その提案を受けた方は、「なるほど、確かにこうでなきゃ困るな」と思ったそうです。そして、少し予算を上積みして、その提案を採用したとのことでした。

このふたつのケースから、「お客様のご要望に応える」とはどういうことかの教訓を得ることができます。

まず前者は、こちらが何に困っているかを訴えていたにもかかわらず、それを真剣に受け止め、どうすれば解決できるかを考えようとはしませんでした。自分たちができること、売りたいものを優先し、正論を展開して、「我々の方がものを知っているのだから、言うことを聞いておきなさい」というようにも聞こえました。

「がっかりしましたよ」。同席されていた情報システム部門長のつぶやきが耳に残りました。

後者は、全くの対極にあります。こちらが望んでいることだけではなく、こちらも気がつかなかった使い方まで考えて、あるべき姿を示してくれました。専門家としての経験と知識を活かし、期待以上のものを提供してくれました。言うまでも無く、その提案を受け取った方は、多いに感心し、何かあったらまた相談しようと思ったそうです。

お客様が求めていることは、製品やサービスの購入ではありません。自分たちの課題を解決することです。ならば、まずは、「何をすべきか」を考えるべきでしよう。自分たちに「何ができるか」は、後の話です。

  1. お客様は、何をめざされているのでしょうか。
  2. 結果として、どのような価値を手に入れようとしているのでしょうか。
  3. そのときには、どんな使い方をしているのでしょうか。


このような、お客様の望んでいる「あるべき姿 = To Be」を想像し、そのうえで、どういう「手段 = To Do」が最適かを考えます。

最後に、自分たちができることは何か、あるいは範囲を考えます。

あるべき姿とそれを実現する最適な手段の組み合わせ。これが「何をすべきか」に相当します。

自分たちが、「何をすべきか」を完全に満たすことができなくても、それを補完する方法を示すことができるかもしれません。あるいは、完全には満たせないが、安い金額でおおよそのところを満たせるかもしれません。自分たちにはできないことを率直に認めて、次のチャンスを期待すべきかもしれません。

お客様のあるべき姿を想像し、「何をすべきか」を考え、それをお客様に伝えます。その結果、「何ができるか」で百点満点を出せなくても、お客様はきっと信頼してくださるはずです。そして、その提案を真剣に考えてくださるでしょう。たとえ、今回は採用を逃しても、「また相談したい」という思いを残すことはできるはずです。

いったい、だれのための提案なんですか?

自分への問いかけとして、忘れないようにしたいものです。

■ Facebookページに、皆さんのご意見やご感想を頂ける場所を用意いたしました。よろしければ、お立ち寄りください。

残席わずか■ 第12期 ITソリューション塾 ■2月6日スタート■

この塾で使用しているチャートの一部です。これらを全て、パワーポイントのソフトコピーで提供させていだきます。

自社製品の知識はありますが、世の中の常識となると、うまく説明できません。
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  • HTML5とスマホやクラウドの関係は説明できません
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2013年1月13日日曜日

お客様はの期待は変わりました。ではあなたはどう変わりましたか?

  • SI事業者はお客様の内製化を支援する
  • 複合機メーカーはペーパーレス・ソリューションを提供する
  • アプリケーション・パッケージ・ベンダーはサービスを売る

一見すると自分で自分の首を絞めるようなビジネスにこそ、商機があると私は考えています。

SI事業者は、これまで品質やコスト効率を高めるためにシステム開発や構築のノウハウを蓄積してきました。それこそが、競争力の源泉となってきたはずです。そして、ユーザー企業は、これら業務をSI事業者に依存してきました。しかし、この状況が今大きく変わり始めています。

経営スピードへの迅速な対応、内部にだぶつきはじめた情報システム要員の再活用、一層のコスト削減は、開発の内製化を促しています。しかし、彼等にはそのスキルも要員も不足しています。

この状況を冷静に考えれば、SI事業者のノウハウこそ、是非とも手に入れたいはずです。プロジェクト管理、業務分析、プログラミングとテストなど、内製化に必要なノウハウを提供するためのビジネスを立ち上げるというのはどうでしょう。

開発の標準化やフレームワークの整備、業務分析やコンサルティング、開発スキルの研修などが考えられます。それをお客様の中で、あるいは、お客様を出向させるという形で社内に受け入れて、徹底的に業務ノウハウを定着させる。そういうビジネスを立ち上げてはどうでしょう。

SIビジネスが、無くなることはないと思います。しかし、オフショアや開発生産性の向上、SaaSの利用などが進めば、今後の利益率の向上は期待できません。また、SI事業者の淘汰も進むでしょう。

そういう来たるべき未来を考えたとき、どうすればお客様とより親密な関係を築くことができるのか、どうすれば他社を排除して自分たちは生き残ることができるのかを考えなければなりません。

以前、このブログでも紹介しましたが、ITエンジニアの75%SI事業者やITベンダー側にいます。例え内製化を支援してもお客様の需要を内製だけでまかなうことはできません。また、先週も書きましたが、ノンコアな領域については、これまで以上に徹底したアウトソーシング需要が高まると考えられます。その受け皿の提供と共に内製化を支援すれば、お客様の需要は取り込めるはずです。

これまで通りの受託・請負・派遣に頼るビジネスには、未来はありません。だからこそ、お客様が今必要としていることを冷静に受け止め、それに応えてゆくという、当たり前に立ち戻って考える。そんな時期が来ているように思います。

複合機メーカーによるペーパーレス・ソリューションもまた、常識的に考えれば、利益相反です。複合機メーカーの収益は、複合機の利用量に応じたトナーカートリッジの消費や保守に支えられています。ペーパーレスをすすめることは、この収益の柱を放棄することに他なりません。

しかし、現実を冷静に見つめれば、タブレットやスマートフォンの普及により、紙の需要は、これまでにも増して減ってゆくはずです。事実、打ち合わせ資料やカタログなどをタブレットに代替させることは難しくありません。そこに手書きで追記することも、その資料を共有することもできます。

また、経費精算などの伝票処理もタブレットやスマホで入力し領収書などの証憑はスマホのカメラで写真撮影して添付し、原本は経理部門に郵送すれば、事足りる時代になりました。

契約書を電子契約にすれば、印紙の貼付が不要になり、印紙税負担をなくすことができます。また、契約書類の膨大な紙の印刷や保管コストは不要となります。また、契約は電子的に管理されていますから検索も、監査も容易になります。

複合機メーカーはドキュメントの専門家です。だからこそ、ドキュメントのフローを理解し、それを処理するノウハウを蓄積しているはずです。その知識やノウハウを活かせば、どうすれば徹底したペーパーレスができるかを考えることができるはずです。

いつまでもオセロゲームのように、何年か毎にメーカー同士の競争が行われ、入れ替えたり、入れ替えられたりでいいのでしょうか。そのたびに、厳しい価格競争を強いられ、全体の需要も減少してゆくでしょう。体力勝負は、そう長続きするとは思えません。

ペーパーレス化を推し進めても完全に紙がなくなることはないでしょう。また、ペーパーレス化は、仕組みですから一回作ってしまえば、他社に入れ替えることは容易ではありません。結果として、お客様を囲い込み、長期安定的なストック・ビジネスを獲ることができるはずです。

パッケージ・ソフトウェアとは、お客様の業務プロセスで予想される課題を解決する手段をプログラムにしたものです。そこには、高い業務に対する見識や業務ノウハウが埋め込まれています。

しかし、そういうパッケージ・ソフトウェアを販売する営業は、お客様の課題をろくに聞くこともなく、いかに自社製品が機能豊富であり、実績があり、優れているかを説明してくれるに過ぎません。お客様の現状や業務課題を聞くことには消極的なようです。

お客様は製品が欲しいわけではありません。困っていることを解決したいのです。

製品を売るのではなく、業務改善やそのためのプロジェクト運営を支援するサービスを用意し、それを売るというのはどうでしょう。また、本番以降の業務改善や相談をサービスとしてメニュー化し、お客様の新しい業務を確実に定着させるお手伝いしてはどうでしょうか。このようなサービスが提供できれば、結果として、プロダクトは売れるはずです。

もちろんこれは手離れの悪いビジネスです。ならば、こういう業務にノウハウのあるSI事業者と組むのも一案です。ただし、彼等に営業チャネルを求めるのではなく、あくまで課題解決、業務改善サービスの実行部隊として、彼等をサービス商品の機能の一部に組み込むのです。

また、自らもこのようなサービスができる人材を育成し、利益を上げることができる事業として、体系化し、マニュアル化し、外部にもスキルトランスファーできる「サービス・プロダクト」を作り上げることが大切です。

将来を考えれば、パッケージ・ソフトウェアはSaaSに置き換えてゆくべきでしょう。そうなれば、一時的収益は望めません。しかし、サービスとしてお客様に受け入れられれば、長期安定的なストック・ビジネスとなるはずです。

以上いずれの場合も、既に抱えている事業資産を否定することでもあり、抵抗感をもたれるはずです。しかし、冷静にお客様のニーズを見据えれば、自ずと導かれる結論のようにも見えます。

チェコの経済学者、シュンペーターは、近代イノベーション観を確立した人物と言われています。彼は1912年の論文「経済発展の理論」で、イノベーションが経済を成長させる原動力であると説き、これを5つの類型に分けて整理しています。

また、彼は「イノベーションは創造的破壊をもたらす」とも述べています。つまり、イノベーションは、これまでの常識や既得権益を破壊し、経済の新陳代謝を促すと述べています。

産業革命は、生産手段のイノベーションです。職人の手作業から機械による生産に置き換わりました。また、輸送手段のイノベーションでもあり、馬車から鉄道に置き換わりました。つまり、機械生産や鉄道というイノベーションが、これまでの既得権益やビジネスの常識が大きく変えてしまったのです。その結果、既得権益を持った人たちが、機械や鉄道を焼き討ちした、という事件も起きています。

しかし、歴史は、イノベーションが勝利したことを物語っています。

ここに掲げた例は、そんな創造的破壊の一例に過ぎません。改めて冷静に足下を見据えれば、このようなイノベーションの可能性は、いくらでもあるように思います。
  • お客様の真のニーズはどこにあるのか
  • そのニーズに応えるために何をすべきか
  • それを行うために自分たちが提供できる価値は何か
昔のお客様のニーズが今のニーズであるとは限りません。当然お客様が求める期待も変わります。その変化に目をつむり、既得権益にあぐらをかいていては、お客様に見捨てられるだけのことです。

イノベーションとは、決して新しい技術を創造することではありません。これまでに無かった課題解決の方法を見つけ出すことです。シュンペーターはこれを「新結合」と呼んでいます。つまり、これまでの常識とはことなる課題解決のための新しい手段の組み合わせを見出すことだと説いています。

これまでの常識に疑問を持ち、どうすれば、これまでの仕事を創造的に破壊できるのかを考える。こういう考えの向こうに、これからのビジネスの可能性が見えてくるのではないでしょうか。


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参加者募集■ 2013年1月22日(火) 企業の変革をITで実現する大会議 ■

ユーザー企業の変革の流れを感じてどう動くか? 

そんなことを本気で考えたい。そんな皆さんのための大会議です。 

2012年7月5日。ユーザー企業、IT企業のビジネスパーソン 100名が集まって両者の接点である『IT』の活用を進めていくために、それぞれの立場でどのようにあるべきかを3時間議論し続けました。そして、参加者の課題が明確になりました。 

そして、2013年1月21日。ユーザー企業のCIO、情報システム部門の方々が集まって、「ユーザー」としてどのように取り組んでいくかを議論します。


■ ユーザー企業側の方はこちらからお申し込みください。

その成果を受けて、翌日のこの1月22日にその変革の意識にITを提供する側として、どのような姿勢で向き合っていくかを議論します。

IT企業の皆さん、是非ご参加ください m(_ _)m 

詳しくは、こちらをご覧ください。


■残席わずか■ 第12期 ITソリューション塾 ■2月6日スタート■

自社製品の知識はありますが、世の中の常識となると、うまく説明できません。
このようなことで、お客様の信頼を手にすることはできません。
  • クラウドと仮想化の違いが説明できません
  • ERPは知ってるけれど、BPR,BPR,SOAとの関係は説明できません
  • HTML5とスマホやクラウドの関係は説明できません
世の中の常識に自社の製品はどう位置付けられるのでしょうか、あなたの提案は、世の中の常識からから見て妥当なのでしょうか・・・

2013年2月6日から4月17日までの全10回、毎週水曜日の夜に開催します。

詳しくは、こちらをご覧ください。

なお、残席が少なくなってきました、もし未決定でもご意向がある方は、至急お知らせください

2013年1月5日土曜日

ITビジネスのキーワード 2013 : 今年は何で稼げばいいの?

「今年のITビジネスは何で稼げばいいのでしょうか?」

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしく御願いいたします。

年末は、反省で締めくくったこのブログですが、年初は、将来への展望ではじめさせていだきます。

まずは、今年のITビジネスのキーワードを整理し、どのような取り組みを進めてゆけばいいのかを考えることにします。次に、SIビジネスの進むべき方向についても私なりの思いを整理してみました。

1. ITビジネスのキーワード 2013

最初に、このチャートをご覧ください。



このチャートは、今年のITビジネスで取り組むべきキーワードを整理したものです。よくあるITテクノロジーのトレンドという視点ではなく、ITビジネスに関わる皆さん、すなわち売る側の視点から、どのようなキーワードをビジネスに組み込んでゆくべきかを考えてみたものです。

「偏りがあるのでは・・・」との印象を持たれる方もいらっしゃると思うのですが、あえてそのご批判を頂戴いたしたく、独断と偏見を交えてまとめてみました。

まず、全体を「アプリケーション」、「プラットフォーム」、「システム運用」の3つに区分しました。そして、それぞれの区分に対応して四隅にキーワードを配置しています。これが、ユーザー企業の情報システム部門が関心を持つであろうキーワードです。

もうひとつ、「アプリケーション」と「プラットフォーム」にまたがり、「オープン」というキーワードを配置しました。これもまた情報システム部門が関心を持つもうひとつの重要なキーワードです。

この5つのキーワードは、チャート中、白抜きで書かれている経営や業務のニーズから導かれるものです。

それぞれのニーズに応えるためのITテクノロジーのキーワードを青い長丸で、それに付随するテクノロジーを緑の長丸で配置しています。

それでは、ひとつひとつを説明してゆきます。

テクノロジーが大きく進化しているにもかかわらず、ITが経営に十分に貢献できていないとの批判は、日ましに高まっているように感じています。「毎年、これだけ予算を配分しているのに、その成果が今ひとつ見えない」、「もっと予算を抑えられるのではないか」、「情報システム部門から、経営戦略を推進するような積極的な提案がない」など、経営と情報システムとの意識の乖離が進んでいるようにも感じています。

「社団法人日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)」のレポートを見ても、IT予算は過去十年間で対売上比半減し、今後大きく伸びる見通しもありません。このような中で、情報システム部門はその存在意義を問われていると言っても過言ではないでしょう。

このような状況の中で、ITが果たすべき役割を改めて考えて見れば、経営や業務の生産性向上という視点だけではなく、経営や業務のニーズを先取りし、これを積極的に支援する戦略的な役割を担うことが求められるようになるでしょう。

「経営スピードへの対応」や「グローバル対応」はその大きな柱と言えます。そのためには、これまでのSIer丸投げの体質から脱却し、内製化をすすめることが必要です。また、「内製化」と「オープン」により、TCOの削減を両立することが必要になります。

超高速開発、Webアプリケーションは、アジャイルな開発を進める基盤となります。また、既に用意された開発・実行基盤であるPaaSを活用することで、プラットフォームに関わる負担を大幅に削減することが可能になります。

また、よりプリミティブなプラットフォームにおいても、これまでの仮想化の概念を包括したSoftware-Definedの考え方が広く定着してゆくことになるでしょう。つまり、サーバー、ストレージ、デスクトップ、ネットワークなど、様々なITの物理的リソース・プールから、必要なリソースだけをソフトウェア的に定義し、切り出してくるという考え方です。しかも、動的なリソースの変更がソフトウェア的に簡単にできてしまうのです。

これまでの仮想化では、ネットワークが、この対象から外れていました。それが、OpenFlowをはじめとしたSDN(Software-Defined Network)技術の進展で現実のものになろうとしています。そして、この技術が、IaaS構築の基盤であるOpen StackCloud Stackなどのオープン・クラウドのソフトウェア群に組み込まれようとしています。

現在広く普及しているVLANは、確かにネットワークを仮想化する技術ではありますが、様々な制約から柔軟性や自動化、大規模なノードへの対応などが困難でした。SDNはこのようなネットワーク仮想化の制約を超え、全てのITリソースをひとつのリソース・プールとして管理・運用できる道を切り開こうとしています。

このSoftware-Defined Systemの考え方で、社内に分散、あるいは個別最適化されたシステムを統合しようという動きを加速するでしょう。もともと、分散・個別最適化されたシステムは、TCOやガバナンスの観点から、基盤統合したいという根強いニーズとして存在しており、このテクノロジーはこれを支える基盤となるはずです。

再びアプリケーションに目を向けると業種特化型SaaSが注目されることになるでしょう。製造業、流通業、サービス業などなど、それぞれの産業分野に特化したアプリケーションをサービスとして採用することで、開発そのものを無くしてしまうことへの期待は高まります。

これまでのように自前主義を貫くことは、予算的にもスピード的にも難しくなりつつあります。それに対する答えが業種特化型SaaSです。この領域であれば、ITベンダーは企業規模を問わず業務ノウハウさえあれば、大手に互する競争も可能です。プラットフォームはAmazonなどのクラウド・プロバイダーが提供するリソースを従量課金で利用できますから、初期投資リスクを気にする必要はありません。

そんな中で、グローバル化への対応とともに、ERPは有力なアプリケーションとして期待されます。ただ、従来、あるべき姿として求められていた「グローバル・シングル・インスタンス(GSI : Global Single Instance)」は、もはや幻想であるとの声も少なくありません。そこで、グループ各社には軽量なERPパッケージを導入し個別の現場オペレーションに対応させ、これを本社にあるERPのマスター・データベースとデータ的に整合性を持たせた二層構造のERPが現実解として注目されています。

しかし、パッケージを導入し自ら運用するほどの現地スタッフを抱えられない企業にとっては、これもまた容易なことではありません。そこで期待されるのが、海外現地法人のための軽量ERPの業種特化型SaaSです。既に日本と米国を除く多くの先進工業国はIFRSを適用しており、日本もIFRSへの対応は不可避です。こういう流れの中で、このアプリケーションへのニーズは高まってくるのではないでしょうか。

「モバイル・シフト」というべきか、「モバイル・ファースト」というべきか、時代は、「モバイルありき」が前提となりました。スマートフォンやタブレットなどのSMD(Smart Mobile Device)は、既に出荷台数ベースでは、PCを大きく上回っています。当然、情報システム部門もこれに対応できなければ、ユーザーの不評を買うことになるでしょう。

しかし、SMDの利用により、運用やセキュリティに関する課題は、これまでとは異なるものになります。

例えば、業務の機能を全てSMDのアプリとして構築するのではなく、ネットワークに接続されたバックエンド・サーバーに共通の機能を持たせ、これと連携する形で業務を処理するBaaS(Backend as a Sarvice)が、使われるようになるでしょう。現在、コンシュマー・アプリのためのBaaSはいろいろと出てきましたが、ビジネスに特化したものはこれからのようです。

また、セキュリティに関しては、個人のデバイスの利用を許容するBYOD(Bring Your Own Device)への取り組み、電子メールや経費精算などをパブリックなクラウド・サービスを使い、社内のネットワークにアクセスして基幹業務システムを利用するというような使い方に対応しなければなりません。そのためには、シングル・サインオンへの対応を可能とする統合認証基盤とそれを支えるMDM(Mobile Device Management)が、必要となります。

SMDの普及は、常時接続とセンサーや制御情報などのM2M(Machine to Machine)により膨大なデータを生成します。これらは、「人間のあらゆる行動をデータ化する」可能性を現実のものとするでしょう。また、世界人口で3番目の大国と言われるFacebookは、そのユーザー数が10億人を越えました。そこからもたらされるデータも膨大です。そこには、マーケティングや経営に関わる意志決定の精度を飛躍的に高める可能性があります。

これらBig Dataを戦略的に活用することは、ITの戦略的活用の新たな方向性を示すものと言えます。

再び、プラットフォームに目を移せば、Software-Defined systemの右に垂直統合システムがあります。物理リソースをひとつの筐体に納め、ソフトウェアも全てセットアップ済みで提供されるシステムです。IBMPure Systemsをはじめとして各社の発表が相次いでいます。

これらのシステムの価値は、ハードとソフトのチューニングが既に終わっているのですぐに利用できる、ということもさることながら、保守やサポートの窓口を一社に集約できることで、運用管理に伴う手間、つまり問い合わせや各社間の調整の手間を削減できることも大きな魅力です。これによって、システムの組み合わせに対する責任と負担からユーザーは解放されることになります。言葉を換えれば、「オープン・システムで作ったメインフレーム」ということになるのでしょう。

この垂直統合システムにはふたつのタイプがあります。ひとつは、スモール・コア/低消費電力のプロセッサーを大量にスケール・アウトして処理能力を高める「ハイパー・スケール・アウト」、ひとつは、プロセッサー単体の処理能力を極限まで高速化し処理能力を高める「ハイパー・スケール・アップ」です。

前者は、WebサーバーやHadoopMemcachedなどの分散処理に適し、ARMのプロセッサーやIntelAtomなどを搭載したマイクロ・サーバーを組み合わせて構成されています。後者は、RDBMSなどの処理に適し、IBMPower7OracleSPARCなどの高速プロセッサーにより構成されます。

また、インメモリーDBアプライアンスも注目すべきでしょう。これは、企業内に分散する多数のデータベース・サーバーの集約基盤としてTCOの削減が期待できるほか、ビッグデータやリアルタイムBIなどのアナリティック業務を支える基盤として普及が期待されます。

マネージドIaaSは、日本的かもしれません。本来IaaSはセルフ・サービス・ポータルとともに、ユーザー企業側の運用負担の軽減に貢献するものです。しかし、我が国の現状を見れば、ITエンジニアをベンダーに依存しており、ユーザー企業が自社で運用管理するには、スキルも要員も不足しています。それをITベンダーが変わって運用を代行するものです。

この場合、自社でIaaS基盤を提供する場合と、他社のIaaS基盤をユーザー企業に代わって運用する場合に分けられます。例えば、他社IaaSであるAmazon EC2を使用する場合、その設定や運用パターンは緻密に細分化され相当の運用スキルがなければ使いこなすことができません。また、従量課金での支払い、クレジットカード決済は、日本のビジネス習慣になじまず、それが足かせとなっているケースもあります。その当たりを代行するビジネスも広がるのではないでしょうか。

運用に関し、安全安心への関心は、3.11以降、東南海・南海地震、富士山の噴火の可能性も取りざたされ、ますます高まっています。また、ITガバナンスやセキュリティの向上への期待は、グローバル化、モバイル化の進展と共に、ますます高まりを見せています。そのための基盤として、耐災害強度やセキュリティをこれまで以上に高めると共に、高密度・低消費電力を売りとした次世代型データセンターへの関心も高まっています。

また、モバイル・シフトによる常時接続の常態化、グローバル化による時差を考慮した運用のため、24時間365日の運用管理とサポートのニーズはますます高まるものと考えられます。

そういう状況の中でも運用コストの低減は求められます。そこで、ルーチンワークの自動化や、これまで運用エンジニアの暗黙知に期待していた様々なインシデンデントへの対応もソフトウェアで行おうという自律化への取り組みが進むものと考えられます。

以上のようなトレンドを俯瞰すれば、戦略的システムは内製し、コモディティなIT基盤はITアウトソーシングされるというシナリオは自然なものとなります。

このようなキーワードを、どのように自社の事業戦略に織り込んでゆくかは、各社それぞれに得手不得手もあるでしょうから、これだと言いきれるものではありませんが、これまで、ITベンダーの事業戦略やユーザー企業の情報システム戦略の策定に係わり、その経験を踏まえ、抑えておくべきキーワードは配置したつもりです。

2. SIビジネスのトレンド・シフト 2013

ところで、このようなビジネス・トレンドを考えるとき、これからのSIビジネスは、どのような方向に向かうべきでしょうか。次のチャートをご覧ください。



オンプレミス、国内対応、SIer依存を前提としたビジネス構造は、もはや長続きはしないでしょう。時代は、ノンコアITO、グローバル対応、コア内製へと向かっています。

そうなると、これまでの情報システムの構築を前提としたSI = System Integrator は、ITサービスを自ら提供し、あるいは、世の中の様々なITサービスをお客まさに最適化して組み合わせ提供するSI = Service Integrator へと変化してゆかなければならないでしょう。

さらにインフラのコモディティ化が進み、既存の経営や業務の生産性を高めるだけでは、差別化が難しくなります。そこで、求められるのが、お客様の現状の課題を解決するだけではなく、将来を予見し内在する課題を解決すること。つまり、ITを活用して既存の組織、経営や業務のあり方といった構造に変化を生じさせるSI = Solution Initiatorとしての役割ではないでしょうか。

Solution Initiatorとしての役割は、ビジネス規模から見れば、大きなものを期待できません。しかし、ITのコモディティ化と処理能力の飛躍的、加速度的な向上は、ITマーケット規模の拡大を抑制する方向に働くでしょう。そうなれば、労働力の提供を生業としている旧態依然としたSIerは、その存在価値を失い、淘汰される運命にあることは明らかです。だからこそ、Solution Initiatorとして、お客様の戦略に深く食い込み、存在価値を高め、結果として、下流のふたつのSIもビジネスとして引き込んでくるシナリオを描く以外に道はないように思います。

3. 最後に

これまで何度もこのブログで書いたことですが、時代はスピードを上げたのではなく、パラダイムを変えたのだと言うこと。これまでのビジネスの延長線上には、次のビジネスは見えません。

以上のふたつのチャートは、そんなパラダイムの変化を理解する一助となればと願っています。

本プログは、先にお断りしましたように、私の独断と偏見の塊です。ぜひ、建設的なご批判を頂ければ願っています。そういう議論こそ、自分たちを、そして世の中をよくしてゆく原動力になると考えています。

■ Facebookページに、皆さんのご意見やご感想を頂ける場所を用意いたしました。よろしければ、お立ち寄りください。


■募集開始■ 第12期 ITソリューション塾 ■2月6日スタート■

このブログで紹介させていだいたようなITテクノロジーやビジネスのトレンドを体系的に、そして徹底的に理解するための取り組みです。今回で12期を迎え、これまで営業、SE、コンサル、ITベンダーの経営者やマネージメント、ユーザー企業の情報システム部門の皆さんが、呉越同舟でご参加頂いております。

自社製品の知識はありますが、世の中の常識となると、うまく説明できません。
このようなことで、お客様の信頼を手にすることはできません。
  • クラウドと仮想化の違いが説明できません
  • ERPは知ってるけれど、BPR,BPR,SOAとの関係は説明できません
  • HTML5とスマホやクラウドの関係は説明できません

世の中の常識に自社の製品はどう位置付けられるのでしょうか、あなたの提案は、世の中の常識からから見て妥当なのでしょうか・・・

2013年2月6日から4月17日までの全10回、毎週水曜日の夜に開催します。

詳しくは、こちらをご覧ください。

なお、会場の制約上すぐに満席となりますので、もし未決定ながらご意向がある方は、こちらにお知らせください

参加者募集■ 2013年1月22日(火) 企業の変革をITで実現する大会議 ■

ユーザー企業の変革の流れを感じて、どう動くか? 

そんなことを本気で考えるIT企業の「イノベーター」たちのための大会議です。 

2012年7月5日。ユーザー企業、IT企業のビジネスパーソン 100名が集まって両者の接点である『IT』の活用を進めていくために、それぞれの立場でどのようにあるべきかを3時間議論し続けました。そして、参加者の心の中で課題が明確になりました。 

そして、2013年1月21日。ユーザー企業のCIO、情報システム部門、その他ITユーザー部門の方々が集まって、「ユーザー」としてどのようにイノベーションに取り組んでいくかを大会議を開催します。

---> ユーザー企業側の方はこちらからお申し込みください。

その議論した結果を受けて、翌日のこの1月22日にその変革の意識にITを提供する側として、どのような姿勢で向き合っていくかを大会議で議論しています。

IT企業の皆さん、是非ご参加ください m(_ _)m 

詳しくは、こちらをご覧ください。