景気の低迷で、IT投資を抑制してきた日本の企業にも、この"New Nomal"が、常識となりつつあるようです。
景気が回復し、システムの需要が拡大しても、システムの導入や開発が、今まで同様とはいきません。節約志向が定着した情報システム部門は、もはやかつてのNomalにもどる意思はないようです。
事実、クラウドが、こんなにも早くITビジネスの第一線に出てくるとは、正直予想していませんでした。この不況に後押しされて、時計の針が、大きく動いたようです。
情報システム部門の意思決定のメカニズムには、確実に「クラウド」のフィルターが、埋め込まれたようです。
クラウドでモノが売れなくなると言う話し。こんなことを言うと、またかと言われるかもしれませんが、これには、確かな証拠があるのです。
世界のサーバー出荷台数は、年間800万台。その内、Google、Yahoo、Amazon、Salesforceなどのクラウド各社は、その20%程度、およそ150万台から200万台程度を購入していると言われています。
これらサーバーは、当然のことではありますが、通常の代理店経由ではありません。また、この出荷台数の相当数が、その他のクラウド・サービス・プロバイダーに出荷されているものと考えられます。
また、Googleは、創業以来、サーバーを内製しています。その保有台数は、実に300万台。日本の年間出荷台数が、およそ50万台なので、国内需要の6年分を所有している計算になります。その他のクラウド各社も相当数所有していると考えると、たぶんその台数は、年間出荷台数を上回るのではないでしょうか。
つまりこれだけの膨大な台数が、販売会社を経由せず販売されていること。また、膨大な数のサーバーが、クラウド・サービスに利用されていると考えると、その分、ユーザー企業は、自社のサーバーを使わずクラウドのサーバー・リソースを利用していると考えることができます。
つまり、ユーザー企業のシステム需要が拡大しても、サーバーを購入するという過去のNormalは通用せず、New Normalが台頭し始めているのです。モノが売れなくなるのも道理です。
ノークリサーチさんのレポートによると、クラウドの国内市場は、2009年の249億円から、2012年には、2065億円になると予測しています。実に8倍に拡大することになります。
しかし、この間、お客さまの情報システム予算は、同様に8倍に拡大するでしょうか?そんなことにはならないはずで、今までのシステム購入費用が、クラウドに使われることになるでしょう。
クラウドでモノが売れなくなるといっても、またまだ・・・なんて、甘い考えは捨てるべきでしょうね。
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