2009年11月27日金曜日

求む!ソリューション・ビジネス能力モデル 策定メンバー有志

 プロダクトからソリューションへ。ITビジネスへのニーズは、大きくそのウエイトを移しつつあります。

 ソリューション・ベンダー各社も、これに対応すべく取り組みを進めつつあります。しかし、ソリューションについての各社各様の解釈に加え、何を目標に、どのような人材を確保育成しなければならないのか、あるいは、社内体制のあるべき姿についても、手探り状態にあるというのが、現実ではないでしょうか。

 ソリューションのひとつの解釈として、「特定のプロダクトやサービスに依存するのではなく、お客様の個々のニーズに対応した個別の解決策」とするならば、その組み合わせは、実に多様です。加えて、クラウドの普及は、この組み合わせをますます複雑にするでしょう。

 現在、ITプロジェクトの70%が、失敗に帰しているという統計があります。クラウドの時代になれば、ますます深刻の度を深めることになるでしょう。

 このような事態を受け、プロジェクト管理の質を高めるべくPMBOK/PMPを採用する企業が、増えています。しかし、このガイドラインも、プロジェクト実施以前の超上流、すなわち、課題の発掘やプロジェクトの必要性の認識、ステーク・ホルダーの利害の調整、プロジェクト実施の意思決定プロセスへの対応といった、本来ソリューション・ベンダーの営業やコンサルタントの関わる領域までは、カバーしていません。

 この領域の一部をカバーする目的で、「ビジネス分析の知識体系(BABOK)」が、提唱されています。その有効性を否定するものではありませんが、その専門性の高さは、高度な訓練と経験をつんだコンサルタントの対応領域であり、お客様接点の最前線で、日々忙しく働く営業が採用するには敷居の高いものとなっています。

 日本におけるこのようなビジネスの現状を踏まえつつも、ソリューションをビジネスとするための人材や組織のあるべき姿や基準を明らかにすることは、大変意義のあることだとおもっいます。

 そこで、「ソリューション・ビジネス能力モデル」策定プロジェクトなるものを立ち上げることにしました。対象は、「ITビジネスにおける営業という仕事」です。

 ここで言う「営業」とは、「営業職」と同一ではありません。「営業という仕事」であり、企業における「営業活動」となります。企業によって、営業という仕事は、様々な人が、責任をおっています。営業職の方はもとより、コンサルタント、PM、SEもそうですし、社長も「営業」という仕事をしています。

 「ITビジネスにおける営業という仕事」という、少し広い解釈をしてゆこうと思っています。

 私たちソリューション・ベンダーやシステム・インテグレーターは、お客さまの価値を最大化するために、どのような能力を身につけ、組織としてどう振舞うのか。その目標となる基準を明らかにできればと考えています。

 また、実践のためのノウハウやツールなど、営業の現場で、そして、企業の大小に関わらず、夫々の立場に応じて取捨選択して、本当に使えるものを整備してゆきたいと考えています。

 ご関心のある方は、参加されませんか?

 参加者に制約はありません。企業や組織、立場を超え、夫々の立場でご参加いただければと願っています。

 インターネット上にSNSも立ち上げる予定です。

 ご興味のある方は、メールにてご連絡ください

[緊急のお知らせ]-----------------------------------------------

クラウド・ビジネス戦略策定支援セッションを開催します!

日時: 12月16日(水)10:00-17:00

場所: 東京・九段下

 クラウドの一般論を理解することが目的ではありません。皆さんの会社の事業戦略スタッフの視点で、これからのビジネス戦略、製品戦略に必須の突っ込んだ情報やアイデアを提供します。 

 システム・インテグレータやソリューション・ベンダーの経営者、営業責任者、マーケティング担当者の皆様が対象ですが、情報システム部門の方にもお役に立つと思います。

こちらから、お申し込みいただけます。

開催趣旨 ----------------

 既に多くの企業が、クラウド時代に向けた取り組みを始めています。しかし、その一方で、その具体的な施策に頭を悩ましている方も少なくないようです。

 そんな皆さんを対象に、言葉の断片をつなぎ合わせるだけの解説ではなく、ユーザーが、そして、企業が、クラウドにどう取り組むべきか、そして、そのベンダーは、それにどのような対応をすべきかなど、少し突っ込んだ検討をしてみようと思っています。

 定員が限られています。ご関心ある方は、どうぞ、お早目のエントリーを

内 容 ------------------

1.クラウドを体系的に理解する

 クラウドとその周辺にある言葉の断片を拾い集めても本質は見えてきません。そこで、これらを関連付け、体系的に整理します。また、クラウド・ビジネスを考える上で、関係の深い周辺技術の動向についても詳しく解説します。
・クラウド・コンピューティング体系: 定義と課題
・クラウド時代のリッチクライアント(クラウドとAjaxの不可分な関係)
・クラウドとSOAの組み合わせがSIの今後を変える
・クラウドのアキレス腱、セキュリティ問題とは

2.ビジネスに与える影響と事業戦略について考える

 クラウドの普及が、お客様の意思決定にどのような影響を与えるのか。これに対し、私たちは、どのような対策をとるべきかを検討します。また、クラウドプレーヤー各社の比較や各種統計についても検討します。
・クラウド・ビジネスの動向を整理する
・ITビジネスへの影響と課題
・想定しうるビジネス戦略

3.自社のビジネス戦略のアイデアを整理する

 1,2の知識を参考に、クラウドへの今後の取り組みや戦略について、各自、整理してみます。
・整理するためのフォームを提供
・個別のアドバイス

------- どうぞ、ご検討ください。

こちらから、お申し込みいただけます。

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