大阪での研修を終え、翌日の土曜日はお手伝いしているランニング・クラブのイベントのお手づたい。そして、日曜日は、奥武蔵の山中45Kmの練習を敢行しました。
先週、先々週と忙しい毎日が続き、暑さもそれに追い打ちをかけ、それをいいことに練習をさぼっていました。若干増加気味の体重を何とかしなければと強硬手段に訴えることに・・・
先週は、同じ奥武蔵を22Km走りました。今回は、その倍の距離に挑戦です。
朝、5時30分に家を車で出発。途中コンビニでおにぎりやら豆乳を買い込み、埼玉県の鎌北湖に向かいました。
鎌北湖の駐車場に7時過ぎに到着。おにぎりをひとつほおばり、サプリメントやパワージェルを流し込んでお腹を整えました。現地の気温は23度。自宅周辺よりも2~3度気温は低かったのですが、霧に包まれ、じめじめした空気が気になりました。
ランニング用のザックに2リットルのウオーター・タンクを装着し、いざ出発です。
このコースは、スタートから一気に急な登りが始まります。身体が温まらないうちにあまり飛ばしすぎると足に乳酸が溜まり、後半持たなくなるので、とにかくゆっくり慎重に登りました。
山道と言っても、コースは舗装された林道です。木々に囲まれた奥武蔵の尾根道は、とても気持ちよく、都会では味わえない緑の癒しがあります。
さて、そんなコースを30分も登ると今度は急な下りが続きます。ここまで登ったのに何でおりなきゃいけないんだと思っても、それが山道の宿命。重力に逆らわず重心を傾けて勢いに乗ります。今まで登ってきた貯金を一気に消費するもったいなさもあるのですが、下りの勢いに乗る快感は、たまりません。ついつい、足を酷使してしまいます。
予想通り、湿った空気が呼吸を乱します。汗も半端じゃありません。あっという間にずぶぬれ。脱水にならないようにこまめに水分を補給しながら走り続けました。
さて、そんな上り下りを繰り返しながら、まずは最初の休憩ポイントである「顔振峠(かあぶりとうげ)」の茶屋におよそ1時間ほどで到着。
まだ、朝も早く店はしまったままです。せっかく冷たい飲み物などと思ったのですが、自動販売機もシャッターの内側。仕方なく、タンクの水をのみ、一息入れました。
さらに30分ほど、今度は高山不動の茶屋に向かいます。ここには自動販売機はあるのですが、スポーツドリンクや冷たい水、コーラなどは全て売り切れ。ゴミ箱から空き缶があふれていました。それでも、冷たいモノが飲みたい。唯一の残っていたアイスティーを買いましたが、その冷たさに生き返る思いです。
このころになると、そろそろ霧も晴れて薄い雲の合間から日差しが差し込むようになりました。木々の合間を越えてくる乾いた風が、一服の清涼を与えてくれます。
高山不動を出発し、さらに45分。折り返し地点の「刈場坂峠(かばさかとうげ)」に到着しました。およそ23Km、よく走ってきたものだと思いながら、ベンチにすわりましたが、もう相当消耗しています。幸いにも冷たいスポーツドリンクを買うことができ、ほんとうに生き返りました。
しかし、ここは道半ば。これから同じ道を帰らなければなりません。ちょっと無理をしすぎただろうかと思ったところで、もう後の祭りです。パワージェルとサプリメントをのどに流しこみ、再び駆け出しました。よくまだからだが動いてくれるものだと驚きつつ、沈みがちな身体を起こすように意識して走りました。
木々が道に覆い被さり、日差しを遮ってくれます。大自然のサプリメントに満たされた空気は、なぜか美味しいですね。
帰る途中、多くのランナーに遭遇。中には知り合いも何人かいました。かれらに挨拶をし、時にはお互いの馬鹿さ加減をなじりながら、笑顔で分かれてまた走り続けます。
再び「顔振峠」の茶屋に到着。日差しも強くなり、体中の水分が全て汗で流れ出し、今残っている水分は途中で給水したものだけ。すっかり入れ替わったことは間違えないようです。
ここで、冷え冷えのコーラを流し込みました。本当に美味しかった!
さて、残りは11Km。しかし、消耗仕切った身体は、なかなか前へ行こうとはしてくれません。それでも、ここにとどまっているわけには行きません。再び重い足を繰り出しました。一直線の下りだけならばいいのですが、まだまだロングストロークの上り下りが続きます。しかも、最後は急な下りです。既に疲れ切った足で下りの軽快感を楽しむこともできず、ただひたすらゴールを目指すのみです。
ついに、ゴールの駐車場に到着。足が棒とはまさにこのようなことを言うのでしょうか。血液が乳酸にすっかり入れ替わり、ほんとうに重たい足になっていました。
靴を脱ぐと、右足親指に異変。なんと、爪の裏が内出血で黒ずんでいます。気にはなっていたのですが、途中で靴の紐を締め直すべきでした。
まあ、しかたがありません。汗みどろのままで車に乗り込み、近くの温泉施設へ。やはりここにも何人かのランナーが汗を流していました。
さて、これでどれほど身体が絞れたでしょうか。まあ、そう簡単には行きませんね。しかし、ほんとうにきつかった!
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